DX化がなかなか進められないことや、進める際にどのようなことに気を付ければよいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
大企業ではDX化が進められて効果を実感している企業が多い中で、中小企業ではまだまだDX化が進められていないのが現状です。
今回の記事では、中小企業におけるDX内製化プロセスを5つのステップで解説しています。また、DX化を進める際に注意すべきポイントも紹介しているため、これからDX化を進めることを考えている方は参考にしてみてください。
中小企業と大企業のDX化の違い
中小企業と大企業ではDXに対する取り組みにどのような違いがあるのでしょうか。
・大企業のDX化
・中小企業のDX化
それぞれのポイントを解説します。
大企業のDX化大企業のDX化は進んでおり、全体の8割強が積極的に取り組んでいるのが現状です。
|2022年|大企業|全体|h
|既に取り組みを始めている|82.1%|55.9%|
|取り組みを始めるべく検討を進めている|12.4%|21.2%|
|これから検討する|2.1%|11.2%|
|今後取り組む可能性はあるが、現在は保留|1.4%|9.1%|
|取り組む予定はない|0.7%|1.9%|
|無回答|1.4%|0.7%|
さらにDX化を実施した企業のうち、成果を実感している企業は7割に上るとされています。
大企業はDX化の予算に対して充分な資金があるため、大規模な投資が可能です。資源の充実と積極的な導入により、DXは企業の競争力向上と効率改善ができています。
出典:一般社団法人日本能率協会/『日本企業の経営課題2022』 調査結果速報 【第1弾】
中小企業のDX化中小企業のDX化は大企業に比べて進展が遅く、積極性が低い傾向が見られます。人材不足が深刻で、少ない人数で事業を運営する中、業務効率化が欠かせません。DX化は中小企業の課題の解決のためにも必須といえるでしょう。
また、自社が抱える課題は業界全体の課題でもあり、課題をDXによって解決すれば、市場を一変させる新事業となる可能性もあります。
中小企業はリソースが制約されているため、柔軟かつ効果的なDX戦略の策定が重要であり、技術の有効活用と適切な投資が未来の競争力を向上させる鍵となります。